38-71 糖質と他の栄養素との関係に関する記述である。

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38-71 糖質と他の栄養素との関係に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ 空腹時には、グリセロールはグルコースの合成に利用される。

⑵ 空腹時には、ロイシンは糖新生の材料となる。

⑶ 空腹時には、パルミチン酸はグルコースの合成に利用される。

⑷ 糖質の十分な摂取は、たんぱく質の分解を促進する。

⑸ 糖質摂取量の増加は、ビタミンB1の必要量を減少させる。

 

厚生労働省. 『第38回管理栄養士国家試験の問題(午前の部)』(2024) . https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001218343.pdf, (2024年7月9日閲覧)

解答・解説を見る

満腹時, 空腹時は必ずおさえよう。丸暗記よりも連想ゲームで解ける問題が多い。

 

(1) 空腹時には、グリセロールはグルコースの合成に利用される。

正しいです。グリセロールはグルコースの合成(糖新生)に用いることができます。

糖新生はその他に、乳酸からグルコースを合成する「コリ回路」や

アラニンからグルコースを合成する「グルコース-アラニン回路」などがあります。

 

(2) ロイシンは糖新生の材料と〔 ならない

頻出の問題です。糖新生の材料になるのは〔 糖原性アミノ酸 〕ですが、

ロイシンは〔 ケト原性アミノ酸 〕なので糖新生には利用できません。

 

(3) パルミチン酸(脂肪酸)はグルコースの合成に〔 利用されない

頻出の問題です。

グルコースから脂肪酸を合成する経路はありますが、脂肪酸からグルコースを作る経路は存在しません。

 

(4) 糖質の十分な摂取は、たんぱく質の分解を〔 抑制 〕する。

知識として知っていてほしい内容ですが、

そもそも、選択肢をそのまま読むと「白米を食べれば食べるほど筋肉が分解される」となり、

ありえないことがすぐに想像つくと思います。

国試ではこのような身近な事象へ落とし込むことも大切です。

 

(5) 糖質摂取量の増加は、ビタミンB1の必要量を〔 増加 〕させる。

絶っっっっっ対に忘れてはいけない内容です。

国試の出題において、「摂取量が増えると必要量が増えるビタミン」はそれぞれ下記の通りです。

糖質はB1、脂質はB2、たんぱく質はB6、の必要量(要求量)がそれぞれ増加します。

 

文責:アヒル


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