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目次
栄養アセスメントの流れ
栄養アセスメントによって、患者の栄養状態を評価する。
栄養アセスメントには、大きく3段階あり、まず主観的包括的評価 (SGA:Subjective Global Assessment)を行う。その次に、それをもとに栄養管理計画書を作成する。そして、最後に栄養アセスメント表を作成する。
主観的包括的評価(SGA) 栄養計画書 栄養アセスメント表
主観的包括的評価(SGA)
患者の体重の変化や食物摂取状況の変化、疾患などから栄養状態を評価する。
<主な項目>
- 「体重の変化(短期間・長期間)」
- 「食物摂取状況の変化」…期間や食事内容
- 「2週間以上持続する消化管症状の有無」…腹痛や食欲不振、嘔吐、下痢などの有無について
- 「身体の機能」…機能不全の有無やそのタイプについて
- 「疾患」…入院する原因となった疾患や、その疾患による代謝亢進の程度
- 「皮下脂肪や筋肉の喪失、浮腫の状況」
- 「主観的包括的評価」…最終的な栄養状態の評価(良好・軽度・中等度・高度)と管理栄養士のコメント
栄養管理計画書
主観的包括的評価(SGA)の結果をもとに栄養管理の計画をたてるものである。
<主な項目>
- 「入院時における栄養状態に関するリスク」…入院時の患者の症状や栄養摂取状況からリスクを抽出する。
- 「栄養状態の評価」…SGAで行った栄養状態の評価とそれに対する課題について
- 「栄養管理における目標」
- 「栄養補給について」…三大栄養素をはじめとした栄養素量から、栄養補給方法(経口・経腸・経静脈)、食事の内容について
- 「栄養食事相談について」…入院時、入院中、退院時における栄養相談・栄養指導が必要であるか。またその内容について。
- 「そのほかの留意点」…栄養管理をする上で気になったことなどがあれば記入。
- 「退院時における総合的評価」
栄養アセスメント表
食事内容、身体計測値、病状、検査データなどから栄養必要量を算出
<主な項目>
- 「栄養補給方法」
- 「身体計測値」…身長、体重、標準体重比、上腕周囲長、上腕筋囲など
- 「病状や症状」…消化器症状の有無(食欲不振、下痢、便秘、咀嚼・嚥下の状況)、身体状況(浮腫、腹水等)、体重歴や栄養補給歴など
- 「栄養補給量」
- 「血液検査所見」
- 「栄養補給量の計画と充足率の評価」…患者に必要な栄養補給量を求め、現在与えられている量で充足しているか評価する。
- 「栄養診断」…コードで記入(例:NI-5.11.2 栄養素過剰摂取の予測 など)
- 「栄養補給へのコメント」
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