39-148  K地域における20歳台女性100人のBMIの分布である(図)。この集団のエネルギー摂取状況について、日本人の食事摂取基準(2020年版)を用いて評価した。この評価に関する記述である。

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39-148  K地域における20歳台女性100人のBMIの分布である()。この集団のエネルギー摂取状況について、日本人の食事摂取基準(2020年版)を用いて評価した。この評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

⑴ BMIの中央値のある階級は、17.518.0kg/m2である。

⑵ BMIの中央値と平均値は、同じである。

⑶ エネルギー摂取量の不足者の割合は、35%である。

⑷ エネルギー摂取量の過剰者の割合は、16%である。

⑸ エネルギー摂取量が適切である者の割合は、30%である。

 

 

厚生労働省. 『第39回管理栄養士国家試験の問題(午後の部)』(2025) .

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001428961.pdf, (2025年7月28日閲覧)

解答・解説を見る

中央値とは、数値を大きい順(または小さい順)に順番に並べたとき、

真ん中に来る値のことで50パーセンタイル値とも呼ぶ。

例えば、学生5人の試験の点数が  10、20、40、60、90 (点)だった場合、

真ん中、つまり3番目の得点は40点なので、中央値40点となる。

またこの5人の得点の平均値44点なので

中央値と平均値が必ずしもイコールにはならないことにも注意が必要である

 

※また偶数人の際、例えば6人の場合は3番目と4番目の平均値を中央値として扱う。

例)学生6人の試験の点数が  10、20、40、60、90、100 (点)だった場合

3番目(60点)と4番目(40点)の平均、50点中央値となる。

 

⑴ BMIの中央値のある階級は、17.518.0kg/m2である。

⑵ BMIの中央値と平均値は、同じである中央値は算出できない。

まず、与えられている集団のBMIの中央値を考える。

問題文より集団は100人いるので中央値は50人目と51人目の値の平均値を取ることになる。

よってBMIの高い方から(または低い方から)、50人目と51人目が含まれる範囲を探す。

このとき50人目と51人目が含まれる範囲BMI19.0 〜 19.5 の間となり(1)が誤りであるとわかる。

また、BMI19.0 〜 19.5の間に50人目と51人目が含まれることはわかるが、2名のBMIの正確な値がわからないため

中央値(50人目と51人目の平均)を出すことができず、全体の平均値と比較することができないので(2)も誤りであるとわかる。

 

⑶ エネルギー摂取量の不足者の割合は、35%である。

正しい。エネルギー摂取量の不足者とは、BMI18.5未満の者を指すので、グラフからBMI18.5未満の者の人数を数えると

18.5~18.0:11人

18.0~17.5:13人

17.5~17.0:9人

17.0~16.5:2人

以上の合計35人となる。

今回の集団の合計は100人なので、100人中35人がエネルギー摂取量の不足者となり、35%が正しい。

 

⑷ エネルギー摂取量の過剰者の割合は、〔 5% 〕である。

エネルギー摂取量の過剰者は、BMI25.0以上の者を指すので、これに該当する人数を数えると5人となり

エネルギー摂取量の過剰者の割合は5%となる。

 

⑸ エネルギー摂取量が適切である者の割合は、30%である。

エネルギー摂取量が適切である者はBMI18.5以上25未満の者を指すので、上記のグラフから合計人数を数えても良いが

エネルギー摂取量の不足者の割合:35%

エネルギー摂取量の過剰者の割合:5%   なので、

不足でも過剰でもない者 = 適切な者 と考えられる。

故に、100%(全体) – 35%(不足者)5%(過剰者) = 60%(適切な者)となる。

 

文責:アヒル


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