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30-138 78歳、男性。改訂水飲みテスト3点。廉下造影(VF)検査で、薄いとろみのついた水分は摂取できた。

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30-138 78歳、男性。改訂水飲みテスト3点。嚥下造影(VF)検査で、薄いとろみのついた水分は摂取できた。下顎の可動範囲が小さく、動きは鈍い。舌による食品の押しつぶしは難しかった。この患者に提供する食事の形態として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)オレンジジュース
(2)七分粥をミキサーにかけたもの
(3)全粥
(4)煮込みうどん

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(1)オレンジジュー‐ス
 ⇒この対象者の場合、水やジュースなどのとろみのついていない飲み物では、むせてしまう可能性がある。

(2)七分粥をミキサーにかけたもの
 ⇒ 米1、水7の割合で炊いたかゆ。とろみがあり、誤嚥を起こしにくい。

(3)全粥
 ⇒全粥は米1に水5の容量の割合で炊いた粥である。(2)の七分粥をミキサーにかけたものよりも固形物が多く、咀嚼や嚥下の能力が必要である。嚥下障害とみられる対象者にとって、全粥よりも嚥下のしやすい七分がゆが向いているのではないかと考えられるため△。

(4)煮込みうどん
 ⇒下顎の可動域は小さく、動きは鈍いことから、食事の形態として煮込みうどんは向かない。誤嚥の可能性がある。


①改訂水飲みテスト(3点)とは?

<方法>
3mlの冷水を口腔内に入れて嚥下してもらい、嚥下反射誘発の有無、むせ、呼吸の変化を評価する。
1点…嚥下なし、むせまたは呼吸変化を伴う
2点…嚥下あり、呼吸変化を伴う
3点嚥下あり、呼吸変化はないが、むせあるいは湿性嗄声や口腔内残留を伴う
4点…嚥下あり、呼吸変化なし、むせ、湿性嗄声なし、追加嚥下で口腔内残留は消失
5点…4点に加え、追加嚥下運動(空嚥下)が30秒以内に2回以上可能
判定不能…口から出す、無反応

②湿性嗄声とは?

湿性嗄声(しっせいさせい)とは、声がかすれて発せられる嗄声の中で、痰が絡んだようなゴロゴロという湿った音を伴うものである。湿性嗄声は唾液が断続的に気管に流れていることを示しているため、患者の嚥下障害を認めるうえで重要な判断要素である。
引用:ナースrooより

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