コンテンツへスキップ

28-149 妊娠高血圧症候群の栄養管理に関する記述である。

スポンサーリンク


28-149 妊娠高血圧症候群の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) エネルギーは、40kcal/kg標準体重/日とする。
(2) たんぱく質量は、1.0g/kg標準体重/日とする。
(3) カリウムを制限する。
(4) 食塩量は、3g/日未満とする。
(5) 水分量は、500mL/日とする。


(1) エネルギーは、30kcal×kg標準体重/日+200kcal とする。(非妊娠時のBMI24.0未満)
非妊娠時のBMIが24.0以上の場合は30kcal×kg標準体重
(2) たんぱく質量は、1.0g/kg標準体重/日とする。
(3) カリウムの制限はない
(4) 食塩量は、7~8g/日未満とする。
(5) 水分量は通常制限はない。例外として、1日尿量500ml以下または肺気腫では、前日尿量に500mlを加えた量とする。


-shared-img-thumb-150705250807_TP_V.jpg
「妊娠高血圧症候群」


<栄養管理>

◆エネルギーの摂取量の求め方
BMIが24以下の場合:(30kcal×標準体重)+200kcal
BMIが24以上の場合:30kcal×標準体重
(いずれもBMIは非妊娠時の体重を用いる。)
◆塩分
一日7~8g
(妊娠高血圧症予防のためには、一日10g未満)
◆水分
特に制限や付加はないが、水分の摂取不足に注意する。
◆タンパク質
標準体重×1.0g日
(妊娠高血圧症予防のためには一日に、理想体重×1.2~1.4gとする。)
<妊娠高血圧症候群>
妊娠高血圧症候群においてまず第一は適正なエネルギー摂取である。また、これに加えて減塩も重要である。
水分の摂取量は、肝臓の機能が正常であれば特別な制限はしないが、水分の摂取不足には注意する。
たんぱく質は腎機能が正常である場合は十分に摂取するよう心掛け、良質タンパク質による高たんぱく質食をとるようにする。
腎機能に障害がある場合は一日50g未満に制限する必要がある。


参考:日本産婦人科学会周産期委員会(1998)

スポンサーリンク


関連記事