コンテンツへスキップ

30-133 貧血とその原因の組合せである。

スポンサーリンク


30-133 貧血とその原因の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)鉄欠乏性貧血――――エリスロポエチン産生

(2)腎性貧血――――――赤血球膜異常

(3)再生不良性貧血―――ナイアシン欠乏

(4)溶血性貧血――――― ビタミンB12欠乏

(5)巨赤芽球性貧血―――葉酸欠乏

解答・解説を見る

(1)鉄欠乏性貧血
 ⇒鉄欠乏性貧血は、体内における鉄不足ヘモグロビンの合成低下が原因である。
エリスロポエチン産生が低下して起こる貧血としては、腎性貧血がある。

 ■鉄の欠乏の主な原因
① 鉄の摂取不足:『偏食やダイエット』、
② 鉄の需要増大:『成長期、妊娠などによる鉄需要の増大』
③ 鉄の喪失:『出血などによる鉄の喪失(月経や、癌、胃・十二指腸潰瘍など)』などがある。

(2)腎性貧血
 ⇒​ 腎臓はエリスロポエチンを産生する臓器で、エリスロポエチンは赤血球の生成を促すホルモンである。腎性貧血は、慢性腎臓病(CKD)など腎臓の機能低下によるエリスロポエチン分泌低下が原因となる。
赤血球膜異常は、溶血性貧血(遺伝性)でみられる。

(3)再生不良性貧血
 ⇒造血幹細胞の異常による骨髄の低形成によって起こる。
ナイアシンの欠乏は「ペラグラ」の原因となる。

(4)溶血性貧血
 ⇒溶血性貧血は、赤血球の破壊の亢進が原因となる。
ビタミンB12欠乏は、巨赤芽球性貧血の原因となる。

(5)巨赤芽球性貧血
 ⇒巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12欠乏による悪性貧血や、葉酸の欠乏(摂取不足・吸収障害・需要増大)などによる貧血で、原因は多岐にわたる。胃全摘後は、巨赤芽球性貧血の発生頻度が高い。

スポンサーリンク


コメント

関連記事