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29-46 赤血球に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)赤血球のヘモグロビンは、銅を含む。
(2)末梢血中の赤血球には、1個の核がある。
(3)老朽化した赤血球は、脾臓で破壊される。
(4)赤血球の寿命は、末梢血中で約30日である。
(5)赤血球の産生は、トロンボポエチンによって刺激される。

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(1)赤血球のヘモグロビンは鉄を含む。
ヘモグロビンは、色素部分のヘムとポリペプチド鎖のグロビンからできており、色素成分のヘムの部分に鉄が含まれている。また、ヘモグロビンの主な役割は、酸素の運搬あある。

(2)末梢血中の赤血球には核は無い。
 末梢血中の赤血球は核を持たない。赤血球の構造として、3分の2は水分、3分の1はヘモグロビンでできている。

(3)老朽化した赤血球は、脾臓で破壊される。

(4)赤血球の寿命は120日である。
 赤血球の寿命は120日で、肝臓の脾臓で壊される。
<血液の寿命>
・ 赤血球 : 120日
・ 顆粒球 : 約2週間
・ リンパ球(T細胞 ): 約4~6ヶ月
・ 血小板 : 約10日間

(5)赤血球の産生はエリスロポエチンによる。
 エリスロポエチンは腎臓から分泌され、赤血球の産生には不可欠である。
 赤血球の産生には、このほかにも鉄やビタミンB12、葉酸などが必要である。


 赤血球に関する知識を問う問題は毎年いくつか見られます。
 赤血球はヘモグロビンによって酸素を運搬する大切な役割をもつ大切な血球成分であるとともに、ビタミンB12や葉酸など栄養素の欠乏の影響を受けやすいという特徴もあるため、栄養学や解剖生理学を学ぶ私たちにはとても重要なポイントです。
赤血球に関する基本的な知識は、ぜひ身に付けておくようにしましょう♪

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